【世界観の解説】

物語の中で全て語ることは無理そうなので、MagicFighterの世界観をもっと知りたい人はここを読んでください。

読む時期としてはゲームを一通りクリアしてからの方が良いと思います。

【この世界の魔法観】 この世界での魔法は全て炎・冷・地・風の4種類の属性によって構成されている。一般的に一人の魔術士は1種類の属性に長けていることが普通であり、2種類以上の属性を合成することは困難だとされている(後述するがこれを簡単にしたのがアーティファクトである)。またどのように魔法の力を授かるかについて、近代までは「契約説」が主流であったが、『現代』では「継承説」が普通となっている。炎冷地風それぞれの属性に対してそれを司る神としてあがめられているのが、魔王決戦で活躍した「サラマンダー」「ウンディーネ」「ノーム」「シルフ」である。魔法を使用する際には魔術士のみが持つエネルギーでMP(マジックポイント)を使用する。一般的に歩いたり走ったりして消費される体力と変わりなく、MPの限界を超えて魔法を使用することもできるが、そうすると術者の体に大きな負担がかかる。人類がどのような進化の過程を経てこの魔法の力を獲得したかについては、生物学、歴史学、民族学等、様々な分野において議論がなされているが明らかにされていない。余談だが人類が魔法の力を得た当初、治癒魔法は今より高度であり亡くなった人間を生き返らせることも可能であった。しかしどういうわけか世代を重ねるごとにその力は弱くなってしまい、遂には人を生き返らせる力は失われてしまった。このことについても理由は明らかになっていない。
【契約説】 魔法の力は生まれる前の「4つの神からの契約」であるとする考え方。主に古代から近代まで主流となった主張。神学的な主張であるため科学の発展してきた近代以降にかけては次第に薄れていった。
【継承説】 魔法の力は遺伝的に人間から人間へ代々受け継がれた物であるとする考え方。科学の発展し始めた近代の頃から主流となってきた主張で、『現代』でも広く浸透している。
【MP(マジックポイント)】 魔術士のみが持つエネルギーで魔法を発動させる際に消費する。このMPを消費しなくても発動はできるが、術者の体に大きな負担がかかり肉体を傷つけることとなる(要はMPの代わりにHPを消費し、精神的なダメージも大きい)
【サラマンダー】 炎を司る神。「魔王決戦」時の戦士。
【ウンディーネ】 冷気を司る神。「魔王決戦」時の僧侶。
【ノーム】 大地を司る神。「魔王決戦」時のナイト。
【シルフ】 風を司る神。「魔王決戦」時の魔法使い。
【ルシファー】 「魔王決戦」時の魔王。一説では闇を司る神ともいわれている。
【魔王決戦】  中世初頭に起こった人間と魔王との戦いのこと。世界の支配を目論む魔王に対して人間達は当初劣勢を強いられたが、4人の勇者達が立ち上がり魔王との直接決戦に臨んだ。この戦いに勇者達は勝利を収め、人類はその手に平和を勝ち取ったのであった。この戦いを生き抜いた勇者達が後に炎冷地風の神として崇められることになる。
【魔女狩り】  帝国が自国内の強化を図るために、魔術師とそうでない人間に対して無理やり優劣を与え魔術師達を迫害した事件。戦士達に対して、「自分達が優れている」と思い込ませることで彼らの意識を高揚させようとした。この事件での死者は魔術師、非魔術師ともに多く、行方不明になった者もいた(魔術師であるという疑いをかけられ命を奪われたものも多かった)。この事件後、帝国内(周辺国も含め)から魔術師は完全に姿を消し、生き残った魔術師達は海を越えて新たな大陸を発見し、そこに魔法使いのための国「リベラルド」を建国。その際、帝国に発見されないように数名で強力な結界を張り、実に20年以上もの間大陸の存在は確認されなかった。ちなみにこの事件後もキープピース帝国内には魔術師は存在したが、自己の存在が明るみに出ないよう、魔法を使わずに過ごすか隠れて生活する以外になかった。
【アーティファクト】  魔法の力を人工的に付け加えられた魔術士のこと。エルザが開発した手法により魔法の力のない人間に対して魔法の力を付与することに成功した。最初のアーティファクトがフィーネ=アルマであり、彼女は後の時代で「アーティファクトの母」と呼ばれるようになる。直接的に作られたアーティファクトは彼女一人だけであるが、彼女の子孫達はアーティファクトの力を継いでおり、後世では魔術士同士でも人種の違いを生むこととなった。アーティファクトが生み出された当初の目的は「魔女狩りは魔法の力のない人間達が魔術師達を憎んで起こしたのだから、魔法の力のない人間に大して力を与えて平等を実現すること」であった。しかし、キープ帝国での魔剣氾濫を受けて、力を与えることを恐れたため彼はその技術の一切を封印し、そのため後の時代でもこれが再現されることはなかった。通常の魔術士は一つ(又は2つ)の属性に特化しているのが普通だが、アーティファクトはどの属性に対しても最高の力を発揮できるという特殊な力を持っている。また、『闇』と『虹の光』を取り入れることができるのはアーティファクトだけである。
【魔法体】  魔術士が自らのMPを使うことで作り出す人形のようなもの。ただ作り出すだけならば難しいことではなく基本的には誰でもできる。その用途は戦わせることが多く、その場合持たせた属性に関わらず初等的な魔法ならば、4つのいずれの属性でも使わせることができる。高度なものになってくるとエルザ・クラディウスが作り出した魔法体のように人間と話をさせることもできる。更にその形は動物の形であったり竜の形であったり様々。闇の魔法体は人々の負の感情をエネルギーとしていたため人間のような形になった。
 そもそもの発案は魔王決戦時、魔王軍のモンスターに対抗させるために作られた戦闘用のものであった。通常、魔法による攻撃しか通じず、剣を使った物理的な攻撃は通用しないためこの発明は兵器としては画期的であった。
【特殊な属性(虹の光)】  炎・冷・地・風の4つの属性を合成した特殊な属性。魔法の属性として発動させるにはアーティファクトの力を使う以外手はない。大昔の「魔王決戦」の時に、戦士・魔術師が互いに力を合わせ協力した象徴の色でもある(ちなみに日本では『虹は7色』というのが常識だが文化によって色数は異なっている。たしかアメリカだと藍色が抜けた6色である。たぶんそうだった…はず(´・ω・`)。。。)
【特殊な属性(闇)】  リベラルドの辺境にある神殿で見つけられた力。何が原因でどこから現れたかは不明。魔王ルシファーの遺産、あるいは自然発生したものなど諸説ある。憎しみや怒り、悲しみ、欲望といった術者の心の闇をエネルギーとする力である。通常の力として使えるのはアーティファクトだけであり通常の魔術師は力を取り入れた後暴走し力尽きるのが普通。
【その他の属性(雷・水・隕石など)】  魔術士が使う魔法は全て炎冷地風の4属性に基づいているためこれらの属性は4属性の合成により作り出す。よっぽど息があっていない限りは2人以上での属性の合成はできない。通常の魔術師でも2属性持つものがおり、稀に相反する2属性を持ち合わせている天才もいる。アーティファクトならば4属性全て使いこなしているため属性の合成は容易にできる。ちなみにフィーネは魔術士として未熟なため意識的な合成を行ってはいない(例:ブラックメテオ→隕石 サイクロンストーム→雷)
○炎+地=隕石
○風+冷=雷
○炎+冷=水
○風+炎=爆発
○4色 =虹 など
【学院】  魔法の力を育成するため設立された学校。当初は魔王決戦後、神殿が作られたのと同時にそれを守護していくものを育成するために設立されたが、この物語の舞台となっている中世末期においてはその限りではない。入学してくる目的は様々で、純粋に魔法を研究する者もいれば、魔法を戦いに使おうとする者もいる。
【マジックファイター】  闇の神殿でのアルザとの戦いの際、フィーネが自らのことをマジックファイター(魔法の戦士)と、呼称した。これは戦わなければならない自分の運命を完全に受け入れた証拠の言葉であり、彼女は戦わなければ取り戻せない自分の過去と向き合うため敢えて戦い続けることを選んだ。この言葉は歴史的に残っているわけではなくフィーネの子孫にあたるアーティファクトの家系のごく一部だけで、伝説として語り継がれている。
【魔術『士』と魔術『師』】  魔女狩りの前後で一般的な呼称の仕方が違う。魔女狩り前では魔法を使えるものが少なく特別な存在のように扱われていたため「魔術『師』」とよばれている。そのため魔女狩りで迫害されたのは「魔術『師』」ということになっている。魔女狩り後では学院による魔術の普及のため魔法を使えることがあまり特別なものでもなくなってきた。そのため「魔術『士』」と呼ばれる。
【リベラルド】  魔女狩り以前は魔術の力を持つ者、持たない者が半々に住んでいたが、魔女狩りにより帝国領から逃亡してきた魔術士達を受け入れているうちにその大半が魔術士となった。古来より国内の政治は魔術を教える『学院』の理事が担っている。魔女狩りという歴史的な影響もあってか住民のほとんどが魔術士であり、魔王決戦の勇者達が祀られている神殿もあることから『魔法の国』とも呼ばれている。また魔女狩りが行われた当初、まだ大陸間の交流は全く行われていなかったため、この当時の帝国は魔法の国であるリベラルドのことを認知していない。そのため帝国から狙われることはなく結界が消えるまでの20年の間は平和に暮らすことができた。結界とは外部との交流を恐れたリベラルドの住民および魔女狩りの逃亡者のMPにより作られ、この結界により外部からは見えない状態となっていた。余談だが後世において発見された当時の世界地図にはリベラルドのみが欠けていた。魔女狩りより20年後、結界が消えたときに初めて諸外国との交流を開くことになる。
 縦に長い形をしている島国で北部には闇の神殿や風の吹き抜ける岬、港町ポートポート(通称ポトポト)、他にも古びた図書館などがある。中部にはメジア山脈が走っており、併せてスノン村、冷の神殿が位置している。南部のほうへ行くと学院、炎の神殿、地の神殿、風の神殿などがある。ちなみに中部だけ気候が大分寒くなっているようだが、冷気の魔法の影響であるという説が一般的。
【魔剣】  魔女狩りが行われた数年後から帝国内で氾濫していた、魔の力を持った剣。普通の人間がその剣を手に取るとたちどころに暴走し、力を使い果たした後力尽きる。大半の人間はそのまま命を落としてしまうが、稀に生き残る者もいる。闇の力と同様に人間の負の感情を原動力としており、どこから発生したのかも不明なままである。これにより帝国の国力は傾き始め、魔剣が原因である村の住民が全滅した大規模な殺人事件からも目を背けなければならなかった(後にブラッドソード事件として語られる)。
【キープピース】  物語の舞台となるのは中世末期であり、この当時一般に『帝国』と呼ばれていたのが、キープピースという国であり、キープ帝国と略されることが多い。魔女狩り政策を断行した国でもある。

ところどころ出てくる『現代』というのは今の21世紀基準で考えてくださいな (・ω・)つ